解剖学の勉強どこから始める?国家試験対策のヒント!

こんにちは!今回は解剖学についての記事です!

専門学校や大学で授業や国家試験対策をしていると

「解剖学って範囲が広すぎて、どこから勉強していいかわからない…」

「過去問解いてもどこが重要かわからない。」

「大切といわれるけど、他の科目とのバランスをどう取ればいいのかわからない…」

など学生の声を沢山聴きます!

国家試験を控えた学生さんもこんなお悩みを抱えているのではないでしょうか?この記事では過去5年分の解剖学の国家試験を分析し、解剖学の学習ポイントを解説しています!解剖学の攻略本になると思います!記事を読んで解剖学の試験対策をしましょう!!

国家試験全体の流れを知りたい方はコチラ⇩

目次

国家試験における解剖学の割合とは?

柔道整復師の国家試験は250問、そのうち必修問題50点(合格ライン80%)、一般問題200点(合格ライン60%)になります。解剖学は一般問題200問のうち、30問(一般問題の15%)になります。一般問題は10科目ありますが、そのうち2番目(1番は柔道整復理論)に出題数が多い科目になります。これらから解剖学の重要性がわかりますね!!

一般問題の割合(解剖学30問、全体の15%を占める)

解剖学の分野ごとの出題数(過去5年のデータ)

解剖学が国家試験合格の上で重要なことが分かったけど、どこから手をつければいいの?となってしまいますよね。「よし!教科書の最初から勉強を始めよう!」それでもいいですが、折角なら国家試験の問題が出題されやすいポイントを押さえて、早い段階で点数がとれるようになりたいですよね!ポイントを解説します。

解剖学の問題って、どの分野から多く出題されるかご存じですか?

上のグラフは、過去5年間の解剖学の分野別問題数をグラフ化したものになります。

出題数ランキング(多い順)※過去5年のデータ

1位 内臓系(消化器~生殖器) 26%(7~8問)

2位 運動系(骨、関節、筋)  23%(6~7問)

3位 神経系(中枢、末梢神経) 22%(6~7問)

ランキング上位の内臓系・運動系・神経系の3分野で70%(21点以上)を超えています!一般問題は60%以上の得点が必要になりますが、解剖学で高得点を狙うにはここを抑えることが重要になりますね!

各分野の紹介(解剖学第2版目次を参照)

  • 人体解剖学概説(細胞や組織)         1~20ページ
  • 運動系(骨・関節・筋・靱帯)        21~122ページ
  • 脈管系(動脈・静脈・リンパ管)       123~156ページ
  • 内臓系(消化器・呼吸器・泌尿器・生殖器) 157~205ページ
  • 内分泌(視床下部・下垂体・甲状腺など)  207~215ページ
  • 神経系(中枢神経・末梢神経など)     217~259ページ
  • 感覚器(視覚・聴覚・嗅覚・体性感覚など) 261~274ページ
  • 体表解剖(触診可能な動脈、頸部三角など) 275~296ページ
  • 映像解剖(レントゲン・CT・MRI)   297~304ページ

出題の多い分野をさらに深堀してみる

出題数の多い運動系・内臓系・神経系に対して、もう少し深堀してみます!

運動系

運動系はどんな分野からの出題が多いのでしょう??運動系は解剖学の教科書の中でも範囲が最も広く、約100ページほどあります(運動器の外傷をみる資格なので当たり前?)。運動系は骨・筋・靱帯などの解剖学がメインになります。筋の起始停止は学生が覚えるのに苦労する分野でもありますね!そんな範囲の広い運動系ですが、どの分野が多く出題されているのでしょう?

コチラ⇩が過去10年のデータの総数になります!(過去10年で67問出題されてます)

出題数ランキング

1位 骨格系各論(全身の各骨の名称・靱帯など) 43%

2位 下肢の筋                 22%

3位 上肢の筋                  17%

このような結果になりました。骨格系各論の出題が最も多く43%を占めています。1年ごとに計算する3問前後出題されます!とても重要ですね!次に多いのは下肢の筋で22%でした。3番目に多いのは上肢の筋になります!上肢の筋・下肢の筋の解剖学は運動学や柔道整復理論にもつながる重要な部分です。運動系の勉強を始める際には骨格系各論・上肢・下肢の筋から勉強するのがおススメです!

内臓系

内臓系は消化器・呼吸器・泌尿器・生殖器が範囲となりますが、50ページ前後と運動系の半分ほどの範囲ですが、出題数は最も多いです!そんな内臓系はどの分野からの出題が多いでしょうか?

⇩のグラフは10年間の内臓系の問題総数に対する割合です。

内臓系は消化器の31%、呼吸器24%、泌尿器22%、生殖器23%(男性生殖器12%、女性生殖器11%)となりました。消化器は少し出題数は多いものの、その他はほぼ同様数値でした。内臓系に関しては平均的に出題されているので、どこかを絞って勉強を始めるよりは一番覚えやすい構造から勉強していくのがおススメかもしれません。

神経系

神経系は、中枢神経の区分、髄膜と脳脊髄液、脳の各部の形態機能、脊髄の区分、伝導路、脳神経、脊髄神経、自律神経など様々な分野があります。教科書は約50ページ前後と内臓系と同じくらいのボリュームになります。神経系はどの分野からの出題が多いのでしょう?

⇩のグラフは10年間の内臓系の問題総数に対する割合です。

神経系は脳神経24%、脊髄神経22%、脳の各部の形態と機能21%の出題範囲が多い傾向となりました。脳神経は、どの神経がどこを支配しているのか?頭蓋を出入りする孔(あな)などの問題が多く出題されています。脊髄神経は上肢・下肢の筋の支配神経を問われる問題が多いです。運動系と重なる部分ですので、やはり上肢・下肢の筋の起始停止・支配神経・作用は重要になります。脳の各部の形態と機能は大脳の部位(ブローカ野・ウェルニッケ野)、大脳基底核・大脳辺縁系などの形態を問われる問題に多くなります。伝導路(14%)や自律神経(11%)の問題も多く出題されているので、押さえておくことが重要になります!

まとめ

柔道整復師国家試験の解剖学の分野はここ10年以上は出題範囲、出題数ともに変化はありません。なので、過去10年で300問の問題があります。今回の分析から、解剖学は運動系・内臓系・神経系などの分野に多く出題がみられました。まず点数を上げるにはとにかく問題を解く、今すぐ始めることが重要になります。この記事を読んだらすぐに問題を解いてみましょう!!

⇩消化器の解剖学問題&問題集(沢山あります!)

解剖学の知識は、生理学・運動学・柔道整復学などの大切な基礎になります。試験まであと少し、自分を信じてがんばってくださいね。困難に立ち向かう強い意志を持ちつつ、夢に向かって進み続けましょう。皆さんの成功を心から応援しています!

ありがとうございました!

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