問題
問題&解説
問1.急性期の半月板損傷でみられないのはどれか。(第28回)
- 腫脹
- 圧痛
- 不安定性
- 運動制限
解答&解説
正解は3番の”不安定性”です。半月板損傷の症状は関節裂隙部の圧痛(損傷側)、荷重痛、ひっかかり感、嵌頓症状(ロッキング)、関節血腫などがあります。不安定性は靱帯損傷を疑います。理論編P386
問2.膝半月板損傷の評価するのはどれか。(第29回)
- ラックマンテスト
- ピボットシフトテスト
- マックマレーテスト
- グラビティテスト
解答&解説
正解は3番の”マックマレーテスト”です。半月板損傷のテストはマックマレーテスト、圧迫アプレイテストがあります。
マックマレーテスト 理論編P472
実施法:患者背臥位、踵を臀部に接する程度まで股関節を屈曲し、膝関節最大屈曲位とする。一方の手指で膝関節の内外側関節裂隙にあて、他方の手で足部をつかみ、下腿を内・外旋を加えながら、下腿内旋位と下腿外旋位で膝関節を伸展する。裂隙部の圧痛やクリックの出現は陽性と判断する。
圧迫アプレイテスト 理論編P474
実施法:患者を腹臥位、膝関節90度屈曲させ、検者は両手で足底部を持ち、患肢後面に検者の膝を載せて固定し、患者の足底部から大腿骨顆に向けて下腿長軸方向に圧迫し、下腿の内・外旋を加える。疼痛の出現が陽性所見である。
問3.マックマレーテストで下腿内旋時に陽性となる損傷はどれか。(第30回)
- 内側半月板
- 外側半月板
- 前十字靭帯
- 後十字靭帯
解答&解説
正解は2番の”外側半月板”です。
問4.膝半月板単独損傷で正しいのはどれか。(第31回)
- 脛骨粗面を強打し発生する。
- 内側の原因は円板状半月が多い。
- 損傷側の側副靱帯付着部に放散痛がある。
- 高齢者では退行性変化を基盤としている。
解答&解説
正解は4番の”高齢者では退行性変性を基盤としている”です。高齢者では軟骨や半月板の退行性変性がみられ、大きな外力でなくとも損傷する可能性があります。理論編P386
1.損傷の発生には膝関節の回旋動作が関与することが多いです。
2.円板状半月は外側に発生することが多い。
3.靱帯部への放散痛よりは合併症として、前十字靭帯や側副靱帯損傷がみられる。
問5.膝関節半月板損傷で陽性となるのはどれか。(第32回)
- Nテスト
- ラックマンテスト
- マックマレーテスト
- 牽引アプライテスト
解答&解説
正解は3番の”マックマレーテスト”です。マックマレーテストについては問2の解説を参照してください。
1.Nテスト、ラックマンテストは前十字靭帯損傷のテスト
4.牽引アプライテストは側副靱帯損傷のテスト
問6.膝関節半月板損傷の所見で誤っているのはどれか。(第33回)
- 腫脹
- 荷重痛
- ロッキング
- 裂隙部の陥凹
解答&解説
正解は4番の”裂隙部の陥凹”です。半月板損傷の症状は問1の解説を参照してください。
問7.膝関節半月板損傷の検査はどれか。(第33回)
- マックマレーテスト
- 前方引き出しテスト
- トンプソンテスト
- ケンプテスト
解答&解説
正解は1番の”マックマレーテスト”です。
2.前方引き出しテストは前十字靭帯損傷のテスト
3.トンプソンテストはアキレス腱断裂のテスト
4.ケンプテストは椎間孔圧迫テスト
問8.膝半月板損傷の検査法で患者を坐位で行うのはどれか。(オリジナル問題)
- 圧迫アプライテスト
- ワトソンジョーンズテスト
- ステインマンテスト
- マックマレーテスト
解答&解説
正解は3番の”ステインマンテスト”です。
ステインマンテスト:患者を坐位又は背臥位で膝関節を屈曲し、下腿に内旋力を加え伸展させながら、患側関節裂隙に疼痛を誘発させる。
マックマレーテスト・ワトソンジョーンズテストは背臥位、圧迫アプライテストは腹臥位で行う。実技編P383
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