解答&解説
問1.コーレス(Colles)骨折の固定肢位の組み合わせで正しいのはどれか。(第30回)
- 前腕回内 ―― 手関節背屈 ―― 手関節撓屈
- 前腕回内 ―― 手関節掌屈 ―― 手関節尺屈
- 前腕回外 ―― 手関節背屈 ―― 手関節尺屈
- 前腕回外 ―― 手関節掌屈 ―― 手関節撓屈
解答&解説
正解は2番の”前腕回内ー手関節掌屈ー手関節尺屈”です。
コーレス骨折の定型的な転位は背側転位、橈側転位、短縮転位、捻転転位(回外)になります。再転位を防止するため、整復後は前腕回内、手関節掌屈、尺屈位で固定します。理論編P220
問2.コーレス(Colles)骨折の手関節固定肢位はどれか。(第31回)
- 軽度伸展、軽度撓屈位
- 軽度伸展、軽度尺屈位
- 軽度屈曲、軽度撓屈位
- 軽度屈曲、軽度尺屈位
解答&解説
正解は4番の”軽度屈曲、軽度尺屈位”です。
解説は問1を参照してください。
問3.コーレス(Colles)骨折固定後にまず確認するのはどれか。(第32回)
- 肩関節は外転できるか。
- 筋皮神経領域に感覚異常はないか。
- 手関節部で橈骨動脈の拍動は触れるか。
- MP関節の運動が制限されていないか。
解答&解説
正解は4番の”MP関節の運動が制限されていないか”です。
コーレス骨折固定後の確認事項(実技編P159)
- MP関節とIP関節の運動が可能か
- 固定具の不具合を確認する
- 包帯の緊縛度を確認する
- 整復固定により疼痛が軽減したか
問4.コーレス(Colles)骨折の固定の際に、助手への指示で誤っているのはどれか。(第33回)
- 整復位を維持させる。
- 再転位がないか確認させる。
- 固定材料がずれないようにさせる。
- 術者が操作しやすい位置で患肢を保持させる。
解答&解説
正解は2番の”再転位がないか確認させる”です。
再転位がないか確認するのは術者です。
問5.コーレス(Colles)骨折の固定後の確認で誤っているのはどれか。(第33回)
- 固定具の圧迫による疼痛の増加がないか。
- MP関節とIP関節の運動が可能であるか。
- 運動性神経機能評価のために爪圧迫検査をしたか。
- 帰宅後緊縛包帯の症状が現れた場合の処置を指導したか。
解答&解説
正解は3番の”運動性神経機能評価のために爪圧迫検査をしたか”です。
爪圧迫検査は血行障害の確認のために行います。運動性神経機能検査(橈骨神経、正中神経、尺骨神経)は手指の運動の確認(グー、チョキ、パーなど)をします。実技編P159

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