解答&解説
問1.肩鎖関節上方脱臼の固定法で正しいのはどれか。(第28回)
- リング固定法
- ギプス固定法
- クラーメル固定法
- 絆創膏固定法
解答&解説
正解は4番の”絆創膏固定”です。理論編P302
肩鎖関節上方脱臼の固定法にロバートジョーンズ絆創膏固定法があります。
リング固定は鎖骨骨折の固定法になります。
問2.ロバート・ジョーンズの絆創膏固定で最も圧迫かける部位はどれか。(第29回)
- 鎖骨近位
- 鎖骨遠位
- 肩鎖関節
- 肩峰
解答&解説
正解は2番の”鎖骨遠位端”です。
ロバートジョーンズ絆創膏固定は肩鎖関節上方脱臼の固定になります。上方に転位した鎖骨遠位端部を絆創膏で下方に圧迫します。理論編P302
問3.肩鎖関節上方脱臼固定の際、患者に対する助手の位置はどれか。(第31回)
- 前方
- 後方
- 健側側方
- 患側側方
解答&解説
正解は2番の”後方”です。肩鎖関節上方脱臼固定は整復終了後の肢位のまま固定します。整復時に助手は患者の後方に立ち、両上腕部を把持、後上方に持ち上げています。整復終了後はそのまま後方に立ち、固定の補助をします。実技編P213
問4.肩鎖関節上方脱臼の固定で綿花枕子を当てる部位はどれか。(第31回)
- 鎖骨近位部
- 鎖骨骨幹部
- 鎖骨遠位部
- 肩峰部
解答&解説
正解は3番の”鎖骨遠位部”です。肩鎖関節上方脱臼では鎖骨遠位端部が上方に転位します。上方に転位した鎖骨遠位端に綿花枕子と局所副子を当てます。実技編P213
問5.肩鎖関節脱臼に対するロバート・ジョーンズ絆創膏固定で誤っているのはどれか。(第32回)
- 患者の姿勢は整復位とする。
- 第1帯は鎖骨外端部を圧迫する。
- 第2帯は背部から貼付する。
- 皮膚のかぶれに注意する。
解答&解説
正解は3番の”第2帯は背部から貼付する”です。
絆創膏固定の第2帯【胸部正中線近くから上昇して鎖骨遠位端の上を通り、上腕の後方を下行して屈曲した肘部を回る】になります。理論編P302
問6.肩鎖関節脱臼の固定で正しいのはどれか。(第33回)
- 絆創膏固定法では肩峰を圧迫する。
- 包帯固定では胸十字帯法を用いる。
- 枕子で鎖骨近位端を下方へ圧迫する。
- 上腕を長軸方向に持ち上げて固定する。
解答&解説
正解は4番の”上腕を長軸方向に持ち上げて固定する”です。
~肩鎖関節上方脱臼(絆創膏固定)~理論編P302
①鎖骨遠位端を下方へ圧迫し上腕を上方に持ち上げた姿勢で、第1帯を鎖骨遠位端から前面は乳頭部より下、背面は肩甲骨下角より下に鎖骨遠位端を圧迫しながら貼付する。
②第2帯は胸部正中線近くから上昇して鎖骨遠位端のうえを通り、上腕の後方に下降して、屈曲した肘部を回る。
③肘から上腕の前方を上昇して再び鎖骨遠位端を通って背部正中線付近まで貼付して患部の圧迫と上腕の引き上げを同時に行う。
④腋窩に枕子をあて上腕を胸部に固定するように螺旋帯を巻き、吊り包帯を4~8週行う。

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