こんにちは!からだnaviです。
柔道整復師国家試験の生理学について、第24回から第34回までの11年分・全276問を項目別に集計しました。直近5年の最頻出5分野、第30回の教科書改訂で加わった新範囲、そして学習の優先順位まで数字で示しています。
過去11年間の出題数ランキング

11年間の項目別ランキングです。
上から内分泌35問、神経の生理32問、血液26問、呼吸の生理23問、循環22問。この上位5分野で138問、ちょうど全体の50%を占めます。
ただし、このグラフで注目してほしいのはむしろ下のほうです。
17項目が並んでいますが、出題ゼロの項目がひとつもありません。最も少ない「競技者の生理学的特徴」でさえ1問は出ています。
これは解剖学とは対照的です。解剖学には「11年間で0問」という項目がいくつかあり、思い切って切り捨てる判断ができました。生理学にその余地はほとんどありません。
したがって戦略は「捨てる」ではなく、「濃淡をつけて全部回す」になります。
なお、この11年通算のランキングは、あくまで参考値として見てください。理由は次の画像で説明します。
重要度別に分けてみた

こちらが、実戦で使うべき優先順位です。
第30回から第34回までの5年間、合計126問を3つの層に分けました。
【最頻出】5年で10問以上(62問・49%) 内分泌14問、神経の生理13問、循環12問、呼吸の生理12問、血液11問。毎年2〜3問ずつが安定して出る、絶対に落とせない層です。この5分野だけで約半分を占めます。
【頻出】5年で7〜9問(25問・20%) 運動の生理9問、感覚の生理9問、消化と吸収7問。毎年1〜2問の重要な得点源です。
【その他】5年で1〜6問(39問・31%) 骨の生理6問、尿の生成と排泄6問、栄養と代謝6問、筋の生理5問、生殖・体温・高齢者が各4問、生理学とは3問、競技者1問。
なぜ11年通算ではなく直近5年で判断するのか。第30回で教科書が改訂され、出題の重心が動いたからです。古いデータのまま優先順位を決めると、確実に読み違えます。
内分泌と神経の生理について

第30回以降の特徴について

教科書の改訂第4版で、「第16章 高齢者」と「第17章 発育・発達と競技者」が新たに追加されました。高齢化社会の進行と、オリンピック・パラリンピックを契機としたスポーツ人口の増加が背景にあります。
高齢者の生理学的特徴・変化 ── 5年で4問
第30回、31回、33回、34回で各1問。第32回を除くすべての年で出題されており、ほぼ毎年1問の定番として定着しています。
そしてこの分野、コストパフォーマンスが全科目でも屈指です。
- 出題範囲が限定的(細胞の老化、各器官の機能低下)
- 教科書の第16章を通読するだけで1点が見込める
- 直前期の得点底上げに最適
範囲の狭さに対して出題率が異常に高い。必ず読ませてください。
競技者の生理学的特徴・変化 ── 5年で1問
第30回で1問出たのみですが、新しい範囲であるため引き続き注意が必要です。発育・発達の指標、トレーニングによる適応、運動時の呼吸・循環応答、最大酸素摂取量など。
こちらは柔道整復師の実務と直結する内容でもあります。スポーツ現場に出る学生ほど、すんなり理解できるはずです。
前半6年と直近の5年の違いって?

第24〜29回(150問)と第30〜34回(126問)で、1年あたりの平均を比較しました。
増えている分野
- 運動の生理:0.0 → 1.8問/年
- 循環:1.7 → 2.4問/年
- 呼吸の生理:1.8 → 2.4問/年
- 高齢者の生理:0.0 → 0.8問/年
- 骨の生理:0.8 → 1.2問/年
減っている分野
- 内分泌:3.5 → 2.8問/年
- 神経の生理:3.2 → 2.6問/年
- 筋の生理:2.2 → 1.0問/年
- 栄養と代謝:1.8 → 1.2問/年
最も注目すべきは、「筋の生理」が半減し、「運動の生理」がゼロからトップ層に浮上したことです。
同じ「動く」ことを扱う分野でありながら、出題の重心が完全に移っています。古い過去問だけを回していると、この変化に気づけません。
内分泌と神経は減っているように見えますが、それでも2.8問・2.6問で依然として上位です。柱そのものは動いていません。軸は変えず、伸びている分野を上乗せで拾う。これが正しい対応です。
どこからやるべきか??

Aランク(62問・49%)|最優先 内分泌14問、神経の生理13問、循環12問、呼吸の生理12問、血液11問。学習時間の半分はここへ。神経を軸に、循環と呼吸をつなげて理解します。
Bランク(25問・20%)|確実に取る 運動の生理9問、感覚の生理9問、消化と吸収7問。Aランクと地続きの分野なので、反射のループとして一緒に学ぶのが効率的です。
Cランク(39問)|狭い範囲で1点 高齢者の生理4問、骨の生理6問、尿の生成と排泄6問、体温とその調節4問、生理学とは3問。範囲が狭く、直前期向きです。とくに高齢者はコストパフォーマンスが最高です。
ここで大事なのは、解剖学とは判断が変わるという点です。
生理学には、出題ゼロの項目がありません。したがって「捨てる」という戦略は取れません。Cランクも直前期に必ず一周させてください。範囲が狭いぶん、ここでの上積みがそのまま点差になります。
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