必修問題対策!(定型的鎖骨骨折の固定)

こんにちは!

今回は必修問題の”定型的鎖骨骨折の固定”についてです!

過去6年間では6問ほど出題されています!診察・整復に比較して出題数は少ないですが、毎年1問ほど出題されていますのでしっかり覚えましょう!

解説

問1.定型的鎖骨骨折で誤っているのはどれか。(第28回)

  1. セイヤ―絆創膏固定
  2. ハンギングキャスト固定
  3. 8字帯固定
  4. T字状副子固定
解答&解説

正解は2番の”ハンギングキャスト固定”です。ハンギングキャスト固定は上腕骨外科頚骨折で用いられる固定です。

~鎖骨骨折の固定法~

  • 8字帯固定法
  • デゾー包帯固定法
  • セイヤ―絆創膏固定法
  • 厚紙副子固定法
  • T字状木製板固定法
  • バンド固定法
  • ギプス固定法
  • リング固定法

鎖骨骨折は多く固定法があります!

問2.デゾー包帯法で提肘を目的とするのはどれか。(第30回)

  1. 第1帯
  2. 第2帯
  3. 第3帯
  4. 第4帯
解答&解説

正解は4番の”第4帯”です。

デゾー包帯は鎖骨骨折の固定法です。第1~4帯に分けられる。包帯固定学P31

  • 第1帯:枕子の固定
  • 第2帯:患肢の固定
  • 第3帯:患部の固定と患肢の保持
  • 第4帯:患肢の吊り下げ

問3.定型的鎖骨骨折の絆創膏固定の貼付位置で正しいのはどれか。(第30回)

  1. 遠位骨片中央
  2. 遠位骨片端
  3. 近位骨片中央
  4. 近位骨片端
解答&解説

正解は4番の”近位骨片端”です。

~鎖骨の骨折の固定法~実技編P69

①整復後ただちに近位骨片端に綿花枕子を当てて、絆創膏を圧迫しながら貼付する。

②両腋窩部に枕子を当てて、両肩部にリングをかけて、胸郭を拡大しリングを縛る。

③麦穂帯で固定し、胸郭拡大を保持したまま三角巾で提肘する。

問4.成人の定型的鎖骨骨折ですべての固定が除去できる期間はどれか。(第31回)

  1. 5~6週間
  2. 8~9週間
  3. 11~12週間
  4. 14~15週間
解答&解説

正解は2番の”8~9週”です。

成人の場合

約4週でリングと包帯固定を除去し、背側8字帯と三角巾を実施する。5~6週間で三角巾を除去し8字帯のみとする。8~9週ですべての固定を除去する。実技編P70

問5.セイヤー絆創膏固定法で誤っているのはどれか。(第32回)

  1. 腋窩枕子は末梢牽引の梃子の支点にする。
  2. 第1帯は鎖骨の短縮転位を防止する。
  3. 第2帯は遠位骨片の上方転位を防止する。
  4. 第3帯は骨折部を圧迫する。
解答&解説

正解は3番の”第2帯は遠位骨片の上方転位を防止する”です。

セイヤー絆創膏固定(転位の少ない骨折に用いられる)理論編P177

腋窩枕子「末梢牽引を行うためのテコの支点の働きをさせる」

第1帯「肩を外方に引き鎖骨の短縮転位を防止する」

第2帯「患肢を挙上させて遠位骨片の下方転位を防止する」

第3帯「前腕の重量で骨折部を圧迫する」

問6.定型的鎖骨骨折の固定肢位はどれか。(第33回)

  1. 肩甲骨下垂位
  2. 肩甲骨内転位
  3. 肩関節外旋位
  4. 肩関節外転位
解答&解説

正解は2番の”肩甲骨内転”です。実技編P71

鎖骨骨折の固定は胸郭拡大が重要になります。肩甲骨を内転することで胸郭を拡大します。

問7.成人の鎖骨骨折でリング固定と包帯固定を組み合わせる強固な固定を行う期間で正しいのはどれか。(オリジナル問題)

  1. 約2週間
  2. 約4週間
  3. 約6週間
  4. 約8週間
解答&解説

正解は2番の”約4週間”です。

固定の方法については問4の解説を参照してください。

問8.鎖骨骨折の固定法で正しいのはどれか。(オリジナル問題)

  1. 胸椎を屈曲させた状態で固定する。
  2. セイヤ―固定法は包帯を用いた固定法である。
  3. 小児骨折のリング固定期間は約2~3週間である。
  4. 8字帯固定法は胸部側に十字を形成する。
解答&解説

正解は3番の”小児骨折のリング固定期間は約2~3週間である”です。

成人では約4週間するリング固定だが、小児では骨癒合が良好なため約2~3週間の固定となる。

1.胸椎は伸展した状態で固定する。

2.セイヤー絆創膏固定は絆創膏を用いた固定である。

4.8字帯固定法は背部側に十字を形成する。

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