国家試験の傾向(過去5年間のデータをもとに)

こんにちは!カラダnaviです。

今回の記事は国家試験の新制度(問題数が230問➜250問)になってからの傾向についてです。新制度になってから5年が経過しました。

必修問題・解剖学・生理学・柔道整復理論をメインに解説していきます!

また、第1回国家試験~第32回国家試験までの合格率(全体合格率・新卒・既卒)、合格者の偏位などまとめています。

目次

必修問題

必修問題は第28回国家試験より30問➜50問に変更となっています。また、出題範囲は柔道整復理論・柔道・関係法規・職業倫理・社会保障制度(明確には第30回より)です。

第28回 必修問題

第28回柔道整復国家試験では柔道2問、柔道整復分野35問、関係法規・職業倫理(13問)でした。

第29回 必修問題

第29回の必修問題では、柔道2問、柔道整復理論32問、職業倫理・社会保障制度・関係法規16問でした。

第30回 必修問題

第30回必修問題では、柔道2問、柔道整復理論32問、職業倫理・社会保障制度・関係法規16問でした。

第31回 必修問題

第31回の必修問題は柔道2問、柔道整復分野33問、職業倫理・社会保障制度・関係法規15問でした。

第32回 必修問題

第32回必修問題では柔道1問、柔道整復分野30問、関係法規・職業倫理・社会保障制度19問と過去の問題と比較して、関係法規の分野が多く出題されています。次年度では柔道の教科書も販売されますが、今後は柔道分野の問題は1問となるのでしょうか…。

柔道整復理論

柔道整復理論は第28回国家試験より45問➜55問と変更になった。また、第28回国家試験では柔道整復理論第6版より出題されると言われているが、出題問題をみるとほとんど第5版からの出題となっている。※2024年現在では柔道整復理論は第7版である。

第28回 柔道整復理論

柔道整復理論が55問となっての初回の試験。総論の割合(27%)が非常に多い年であった。各分野に関しては図を参考にしてください。

第29回 柔道整復理論

第29回柔道整復理論は前年の総論問題数から減少傾向、全体に分散された印象。

第30回 柔道整復理論

第30回より実例問題(文章問題)が15問➜20問と変更になった。出題範囲の変更により高齢者の外傷予防・競技者の外傷予防などが追加となっている。

第31回 柔道整復理論

第31回より高齢者の外傷予防・競技者の外傷予防が出題されている。

第32回 柔道整復理論

解剖学・生理学

解剖学・生理学は大きく変更はないが、生理学に関しては第30回より高齢者の生理学的特徴・競技者の生理学的特徴が追加となっている。

第29回 解剖学・生理学

第30回 解剖学・生理学

第30回生理学より生理学の教科書第4版からの出題となった。それに伴い出題の順番が変更となっている。また、高齢者の生理学的特徴と変化・競技者の生理学的特徴と変化といった新しい分野も出題されている。

第31回 解剖学・生理学

第32回 解剖学・生理学

第1回~第32回国家試験 合格率・合格者数

過去32年間の国家試験のデータになります。グラフからみると第31回国家試験の合格率はかなり低かったことがみれます。第32回は少し持ち直したものの、他の医療系資格と比較して新卒・既卒と共に合格率は低い。

国家試験受験者数(5,027名)・合格者数(3,337名)は昨年以上の人数になっている。一時的に上昇しているが、少子化の影響により今後は受験者数の減少が見込まれる。

ご視聴ありがとうございました。

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